先月でいよいよ3年目に突入しためんむすび。
新たな取組みとして、「データで見る、福岡のラーメン市場」 というメニューをスタートしました。
前回、第1回は 「福岡市近郊エリアにおける、ラーメン1杯のお値段は?」 というテーマでお送りしました。
続く第2回は、「福岡市近郊エリアにおける、看板メニューのジャンル &価格設定は?」 がテーマです。
博多・久留米・長浜といったご当地ラーメンを有し、とんこつラーメンのメッカと言われる福岡。
「とんこつ以外はラーメンじゃない!」 なんて仰せの方もいらっしゃる訳ですが・・・ ^^;
果たして ”とんこつ”ラーメン を看板メニューとする店舗が何割を占めるのか?
禁断の!?実態に迫ります(笑)
看板メニューのジャンルは?
やはり福岡。 とんこつを看板メニューとするお店が全体の ”70%” を占めています。
概ね2/3強がとんこつ、1/3弱がとんこつ以外を主力メニューとしている状況のようです。
この占有率を、とんこつが多いと見るか? 思ったより他ジャンルも多いと見るか?
人により見解が分かれそうです。
僕らとしては 「とんこつ以外が1/3を超えるかどうか?」がポイントと考えていましたが、流石にそこまではありませんでした (^^ゞ
今回の調査では、ラーメンを主体としない中華料理店などは除外していますので、そう考えるとまずまずイイ線かな(笑)
とんこつに次ぐ、2番手のジャンルは”醤油”
確かにこの数年で着実に増加しており、とんこつ以外を牽引するジャンルとして定着してきました。
3番手から先は、ジャンルが大混戦。
少しずつ多様なジャンル・メニューが、福岡の地で広がってきましたね。
ジャンル別 看板メニューの価格設定は?
続いてジャンルごとの平均価格をご紹介します。
イメージ通り、とんこつラーメンを主体としたお店が ”556円” と最安でした (^^ゞ
もちろんこの中には、250円~890円まで幅広いブランドが含まれています。
一方で最高価格帯は数少ないジャンルである、つけ麺の ”787円” でした。
一見すると 「やっぱりつけ麺は高めだね~」 とも見えますが・・・
つけ麺は麺量が多く、増量してもお値段据え置きというケースも多いもの。
逆にとんこつの556円+替玉の115円を足すと・・・671円に。
となるとその差は100円チョイになります。こうなると一概につけ麺は割高とは言えないかも^^
ジャンル別 替玉提供の有無は?
次はジャンルごとの替玉の提供状況をご紹介します。
流石に”とんこつ”が看板メニューのお店は、97.4%で替玉を提供。
2.6%と少数ながら、替玉を扱わないお店も見られます。
逆に最も提供されるケースが少ないのが、味噌を主体としたお店。
鶏白湯をメインとしたお店や、その他(トマト系や二郎系など)のお店も同じく、替玉システムが無いことが多いようです。
ジャンル別 提供するメニュー種類は?
続いてジャンルごとの提供メニュー数の傾向をご紹介します。
※本調査におけるメニュー数のカウント方法
スープのベクトルや、製法が大きく異なるものをカウント(異なる1種類として集計)しております。
トッピングバリエーションの変化については、個別に計測せずまとめて1カウントとしております。
4種類以上を提供しているという傾向が出たのが、鶏白湯・醤油・塩を看板メニューとするお店。
鶏白湯は若干意外な気もしましたが、醤油や塩のお店は確かにバリエーション豊富なイメージですね^^
逆に最もメニュー数が少ないのは、もちろん(笑) とんこつを看板メニューとするお店です。
それでも平均スコアは、2.1オーバー!
基本のとんこつに加え、辛味系へのアレンジや、意外にも味噌を提供しているお店が(特に老舗で)目立ちました。
ちなみに全体平均は、2.6種。
とんこつのお店が多いことを考えると、やはりこれ位に落ち着くようです。
エリア別 とんこつラーメン店の占有率は?
ラストはエリア別 とんこつラーメン店の占有率の傾向をご紹介します。
エリアごとに大きく傾向が異なる結果となりました。
西区、太宰府・春日・筑紫野周辺・糸島は、実に80%以上がとんこつ主体のお店。
先の通り、全体としては”70%”がとんこつを看板メニューとするお店となります。
とんこつ率が最も低いのは、やはり中央区。
とんこつ 57%:その他ジャンル 43%というデータは、多様性に富んだこのエリアならではの傾向と申せましょう。
総じて中心街はジャンル多様化の傾向が。
郊外は全体的に、とんこつが多くなるようです。
いかがでしたか?
とんこつ王国である福岡のラーメン市場も、いよいよ新たな時代を迎えているとの声も多くなってきました。
口コミサイトのランキングやスコア、専門誌におけるランキングの傾向なども、この2~3年で大きく変化しています。
オープンする新店のジャンルを見ていても、そう感じますね~(^^ゞ
もちろん、とんこつラーメンは皆が大好き!
でも幅広いジャンルが登場&定着していくことで、とんこつラーメンの魅力も更に増すのではないかと考えています。
第3回は 「営業時間や店休日といった、店舗情報」 についてレポートします。
食べ歩きを始めたばかりのころ、僕らも散々ハマった ○曜日 はやはり店休日が多いのか?
エリアごとの営業パターンの違いは?
店舗情報にフォーカスして掘り下げてみたいと思います。
どうぞお楽しみに^^
※データにつきまして
公開情報は、めんむすびの独自調査データに基づくものです。
福岡市近郊エリア(福岡市、太宰府・春日・筑紫野エリア、糟屋郡、糸島市)の約1,000店舗を母集団とし、一般的にみて妥当性が高いと考えるサンプル数を設定して算出しております。
調査データの詳細につきまして、個別での公開は行っておりません。
畏れ入りますが、ご了承くださいませ。
これまでに公開した”データで見る、福岡のラーメン市場”
第1回 「ラーメン1杯の価格は?」の結果はこちらから
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