鹿児島市東千石町にある、鹿児島ラーメンの老舗 「こむらさき 天文館店」をご紹介します。
以前ご紹介した 「ざぼんラーメン」 と共に鹿児島ラーメン界を牽引してきたレジェンドのひとつ。
創業は1950年とのことなので、その歴史は70年近くにもなります。
【1回目】 ラーメン(鹿児島黒豚チャーシュー入り)小盛
マイルドスープと優しい蒸し麺、黒豚チャーシュー&キャベツ&椎茸の甘みが馴染む一杯
ざぼんラーメンと同じく、アミュプラザ鹿児島のB1Fに支店を展開。
今回訪れた天文館店が本店となります。
僕と ”こむらさき” の出会いは10数年前。
アミュプラザ店でした。
当時ラーメンマニアでもなんでもなかった僕は、全く情報には詳しくなく・・・
仕事で鹿児島駅に到着。
「おっ!こむらさきがあるじゃん♪ ガーリックチップが旨いんだよねぇ~寄ってこ」
・・・ガーリックチップ?
そうです。僕は当時 ”熊本のこむらさき” しか知らず(笑)
全くベクトルの違う一杯に、何度も首を傾げ、目を白黒させながら出てきたのを思い出します^^;
それぞれオーセンティックなスタイルの熊本ラーメンと鹿児島ラーメンだけに、味わいのベクトルは全く別物。
知らずに食べたら、そりゃ驚くでしょうな (^^ゞ
あれから十年余。 当時の経験値を100とするなら、2,000~3,000位にはなったハズ。
果たしてどのように感じるのか? 興味津々でお店へと向かいました。
アクセス
鹿児島一の繁華街、天文館のド真ん中にお店があります。
周辺には 「くろいわラーメン 本店」 「豚とろ 天文館アーケード店」 「我流風 天文館本店」 などの有名店が。
「油そば専門 兎 天文館店」 も徒歩圏内にあります。
店舗外観
創業70年近くにもなる老舗だけに歴史を感じる佇まい・・・かと思いきや、モダンな雰囲気のファサードにビックリ(笑)
独特の世界観は、一度見たら忘れられないかも^^
店頭にはオープン当時の写真や、今昔物語などが掲示されています。
店舗の様子
お客さんで一杯の店内。
大きなコの字形のオープンキッチンをカウンター席が囲む、これまた独特の世界観です。
これが創業当時からのスタイルなのだとか。
おそらく二代目と思しき方が、厳しい顔で四方に置かれた釜のスープをチェックしておられました。
卓上調味料
卓上にはコショウと唐辛子、そして食塩がスタンバイ。
実はこの食塩、お好みで味を調整するためのものなんだとか。
なんと公式サイトにも 「スープが甘い時は食塩をどうぞ」 との記載があります。
博多でも替玉のタレを置いているお店は多くありますし、ガンソの様に好みの味にチューニングする文化もあるのである意味一緒ですが・・・
食塩は初めて。度肝を抜かれました (^^ゞ
でも最近思うんですよね。
ずっと「お店がベストのチューニングで供する&味わうのが一番だ!」と思い続けてきましたが、塩分の濃さ・脂の濃さなどは ”理屈で埋めがたい好みの差がある” のも事実。
そこが合わないばかりに、そのお店とお客さんが縁遠くなるのは「勿体無いのではないか?」と。
行徳さんがいつも言っていた 「味が濃かったり、薄かったりしたら言ってくださいね~」 という言葉が改めて思い出されます。
メニューは基本1品なのに大人気の ”一蘭” 然り。
そこには大きな意味があるように思います。
鹿児島らしく、まずはお漬物が登場します。
おしながき
おしながきも撮れなかったので、今回は文字で^^;
・ラーメン(鹿児島黒豚チャーシュー入り)
→並盛 ¥1,000 大盛 ¥1,300 小盛 ¥700
・ラーメン(チャーシュー無し)
→並盛 ¥900 大盛 ¥1,200 小盛 ¥600
その他、黒豚ミニ丼なるメニューも。
福岡県民からすると二度見してしまうプライシングですが、鹿児島の老舗ではこれ位が一般的(汗)
昔から、デフォでも ¥800~¥1,000 が珍しくないそうです。
多くのエリアでは老舗がリーズナブル、ニューウェーブの方が高額であるパターンが多いイメージですが、鹿児島では逆ですね (^^ゞ
今回は、ラーメン(鹿児島黒豚チャーシュー入り)小盛をいただきました。
決しておカネが無かった訳ではアリマセン(笑)
優しいスープに馴染む、キャベツ・椎茸・九州醤油の心地よい甘味がイイね♪
オーセンティックな鹿児島ラーメンは作り方も独特。
一般的には 「スープを注いだ丼へ麺を入れる」 スタイルが多いのですが、こちらは 「麺を入れた後にスープを注ぐ」 という鹿児島独特の作り方です。
スープはやや少なめで、キャベツやチャーシューなどの具材が小山になる形状はプチ二郎とも言えなくないかも(笑)
ではではスープから・・・うん、ウマい^^
昔食べた時は 「なんかすごく薄い!?」 と感じた記憶がありましたが・・・なんのなんの、アッサリとした口当たりながら奥行を感じる味わいです。
豚骨×鶏ベースと思しき優しいスープに、キャベツ・椎茸・九州の醤油といった甘みのある食材が上手く馴染んでいるように感じます。
どこかチャンポンライクなイメージも? カンスイや防腐剤を使わないソフトな蒸し麺
麺は太め&柔らかな仕上がりのストレート麺。
カンスイや防腐剤を使わない蒸し麺なのだそうです。
キャベツを始めとした具材の構成、蒸し麺独特の食感が相まって、どこかチャンポンライクなイメージもあります。
個性的で面白いですね~^^
黒豚チャーシュー&千キャベ&椎茸が、スープと麺にしっかり馴染む一杯
具材は黒豚を用いたチャーシュー、タップリの千切りキャベツ、そして椎茸など。
鹿児島ラーメンらしく、具材が小さめにカットされているので、麺&スープとの絡みがバツグン♪
一体感のある味わいもまた、醍醐味のひとつだと思います。
誇らしく掲げられた”黒豚”の文字に偽りなし!
肉質が良く、非常にコクのある味わいを楽しめます^^
僕の経験値によるキャパの変化か、お店の更なる進化か。
初回とは大きく印象が異なり、とってもおいしくいただけました (^o^)
ま、前回は熊本こむらさきをイメージして食べたから、面食らっただけという可能性も大ですが(笑)
「エクストリーム系が好みの真っ只中!(←数年前の僕です)」という方には伝わりにくいかも知れませんが、鹿児島ラーメンの魅力を知るには、是非とも味わっておきたい一杯。
いつの日がまた、僕も必ず訪れたいと思います!
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昼総合点★★★☆☆ 3.5
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