ミシュランガイド福岡・佐賀 2014 特別版から5年ぶり。
2019年7月13日、「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 2019 特別版」が発売されました。
食べログを始めとする口コミサイトや、情報誌などがもたらす賞などもたくさんありますが…
やはり世界最高峰のグルメ情報&権威である、ミシュランが出版する情報は気になります (^^ゞ
東京では数年前に 「Japanese Soba Noodles 蔦」 や 「創作麺工房 鳴龍」 が ”1つ星” を獲得するなど、ラーメン界にもその領域は広まりつつある昨今。
ミシュランガイド東京においても 「オーセンティックな醤油ラーメンが多くを占める」 と言われるミシュランガイドが見た、とんこつ王国の現状とは?
目次
1 麺道はなもこし@中央区薬院(ビブグルマン)
2 ラーメン無法松@小倉北区神岳(ミシュランプレート・New)
3 南京ラーメン 黒門@若松区青葉台南(ミシュランプレート)
4 来来@飯塚市片島(ミシュランプレート・New)
5 博多 元気一杯‼@博多区下呉服町(ミシュランプレート・New)
6 らーめん八@久留米市東合川(ミシュランプレート・New)
7 中華そば かなで@博多区東比恵(ミシュランプレート・New)
8 らぁめん蔵持@中央区白金(ミシュランプレート・New)
9 中華そば ふくちゃん@中央区清川(ビブグルマン・New)
10 いちげん。@佐賀市川副町(ミシュランプレート・New)
11 麺家 ぶらっくぴっぐ@佐賀市本庄町(ミシュランプレート・New)
1 麺道はなもこし@中央区薬院(ビブグルマン)
2014年版にも掲載された福岡指折りの名店が、ビブグルマンを獲得しました!
僕らにとって ”福岡No.1!のご当人ラーメン” というブランドです。
■濃厚鶏そば
主役である華味鳥の豊かな旨味を、真昆布と干し貝柱が支える味わい深いスープ。
ひと口目からしっかり美味しく、一瞬たりとも中だるみや飽きなどありません。
インパクトと継続性は時としてトレードオフにもなりうる要素。
それらを見事に両立させた、まさに匠の一杯であると申せましょう♪( ´▽`)
■鶏そばアメリカン
思わず目を引くそのビジュアル。生昆布の森に佇む鳥というアーティスティックなアプローチ。
華味鳥の豊かな深いコクと、羅臼昆布・鯛干しのダシがベストマッチ╰(*´︶`*)╯♡
”昔ながらの白湯ラーメンをはなもこし流に再現した”一杯は、舌と心をゆったりと癒してくれます。
■中華そば
秋刀魚節や本枯節といった魚介の香りと旨みと、華味鳥の味わいが重なる極上のスープ。
艶めかしいほど滑らか&たおやかな、平打ち自家製麺と重なって…もはや夢見ごこちの美味しさです(o^^o)
「クオリティ」 「オリジナリティ」 「バラエティ」 その全てが超絶的かつ圧倒的!!
はなもこしが福岡にあることを、誇らしく思います。
2 ラーメン無法松@小倉北区神岳(ミシュランプレート・New)
知る人ぞ知る、とんこつラーメンのメッカ北九州。
”小倉ラーメン”という名称こそ一般的ではないものの、舌を巻くような実力店がいくつも存在します。
なかでも無法松は指折りの存在であり、その味はまさに唯一無二。
とんこつ王国福岡でも稀有な存在である、”極上の無化調とんこつ”を堪能させてくれます。
■無法松ラーメン
豊かなコクとキレを兼ね備え、極上の日本酒のようにス〜っとうまさが沁みるスープ♪
一口目からキッチリ美味い!
さらに飲み進めるほどに、その美味さがさらにグングンと増してきます。
これで無化調というのだから本当に驚き (^^ゞ
「美味いものを楽しむには、それ相応の労力を惜しんではならない」
無法松を訪れるとそう感じます。
お客さんの多さ、限られた駐車場の数、途中で発生する仕込時間など。
その一杯を味わう為のハードルは決して低くないものの、得られる満足感はそれらの労力を遥かに超えるものです♪
3 南京ラーメン 黒門@若松区青葉台南(ミシュランプレート)
その昔、八幡にあった伝説の名店 「黒門」 の味を受継ぐ名店が、2014年版から引き続き選ばれました。
”何かのついで”では通りかからない立地にも関わらず、わざわざでも通いたくなる…。
そして2度、3度と通ううちに、すっかりそのトリコになってしまう♪( ´▽`)
公共交通機関では訪れにくい黒門のような存在こそ、ミシュランのルーツに相応しいようにも思えます。
■ラーメン
こんなに洗練されたとんこつラーメンは、きっとどこにも無いのではないかと。
くさみ、エグ味、妙な酸味といった、残念なとんこつラーメンにありがちなイヤな要素が微塵もありません。
ただ只管に、ゆったりと奥深い旨味が広がります!
元ダレが主張し過ぎることも、輪郭がボヤっとなることもなく、この上ない見切り。
いつまでも飲み続けたくなる、絶品スープです(^^ゞ
同じくミシュランガイドに掲載された名店、いちげん。との繋がりで供される、佐賀初摘み海苔もマストアイテム!
極上の一杯を更に輝かせてくれますよ~
4 来来@飯塚市片島(ミシュランプレート・New)
暖簾も看板もない。知る人ぞ知る、一期一会の隠れ家的ラーメン店。
今となってはもはや、知る人ぞ知るという表現は、語弊があるかも知れませんが^^;
「看板がない」
「メニューは1種」
「次々に変わるユニークなメニュー名」
「閉店が早い」
数多くのキーワードを持つ話題のお店。
しかしその特長は、当然ながら味の良さにあり!
稀少な清湯系とんこつラーメンは、舌を巻く旨さです。
■中華そば
これをコッテリかアッサリかと言われれば、間違いなくアッサリ。
でも、アッサリ=薄い=味気ないとは全く違います!
ひと口目からギュっと切り込む旨味。
トンコツのダシ感をこの上なく味わえる、コクとキレがみなぎる一杯です。
一見すると淡麗キレッキレに見えますが・・・なんとも力強い説得力。
その圧倒的な旨味に・・・ひと口=2秒で心酔してしまいます╰(*´︶`*)╯♡
味だけなら最上級。しかしそのハードルはかなりのもの。
対策必須のお薦め店です!
5 博多 元気一杯‼@博多区下呉服町(ミシュランプレート・New)
「看板の無いラーメン店」 「厳しいルールがある」 などなど…
その美味さだけに留まらず、あらゆる面で話題となってきた有名店。
なんと2017年12月より、「様々なルールが撤廃」 され 「写真撮影もOK」 に!
福岡ラーメン史に刻まれた&歴史が動いた瞬間であると申せましょう(笑)
■ラーメン+カレールゥ
ぽったりクリーミーと、ダシ感ある切れ味が折り重なった極上の一杯♪
ポタージュのようなクリーミーな味わいと、とんこつダシを思わせるキレのある味わい。
異なる2つが1つになった上質なスープこそ、元気一杯の醍醐味です\(^o^)/
「あの、元気一杯から辛子高菜が消えた!?」 という形でセンセーショナルに報じられることになった、伝説の辛子高菜は現在も封印されたまま。
しかしながらラーメンそのものの旨さは、決して揺らぐものではありません。
変化を楽しむなら、是非とも”カレールゥ”を。 間違いない旨さです!
6 らーめん八@久留米市東合川(ミシュランプレート・New)
その名は概ね等しくとも、そのベクトルはそれぞれく異なる
「太宰府 八ちゃんラーメン」 と 「八ちゃんラーメン 薬院店」
こちらは 「八っちゃん 太宰府店」で修行されたご主人が営む、久留米の人気店です。
■チャーシューメン
初弾からノックアウトを狙ってくるような、ヘビィで図太い旨さが特長です。
かなりハードでワイルドなタイプなのに・・・どこか品がある。
八ちゃんのイメージを背景としつつ、新たな進化を遂げた一杯というイメージ (^^ゞ
”暖簾分け店とはかくあるべき”そんな言葉が頭をよぎります。
人気店ゆえに行列もスゴイですが、回転率が高いので思ったよりずっとスムーズに楽しめるのも大きなポイント。
是非とも人気の焼めしと共にどうぞ!
7 中華そば かなで@博多区東比恵(ミシュランプレート・New)
無化調とんこつの人気店、「かなで食堂@春日市」 が営むセカンドブランド。
醤油&塩の中華そば、汁なし担々麺、更には個性豊かな限定メニューがハイペースで登場するラーメンファン話題のお店です(^o^)
■中華そば
中華そば かなでを代表する一杯。
オープンから約4年、更にその旨さに磨きがかかりました!
融通無碍な限定メニューも、この中華そばと自家製麺があってこそ。
まずは是非ともこちらからどうぞ♪(´ε` )
■冷製煮干そば【限定】→2018夏+2019夏
煮干しのコクとビターな味わいがイイっ!
ゴクゴクいける冷たいスープの冷しラーメンです。
2018夏の人気作が、2019夏も再び登場しています。
■豚ステーキと和えヌードル【限定】→2019春に登場
間違いなく日本初!?
豚ステーキをフィーチャーしたコスパ抜群の意欲作。
こんな突き抜けたメニューが登場するにも、かなでの大きな魅力です^^
8 らぁめん蔵持@中央区白金(ミシュランプレート・New)
新宿で一世を風靡し、半世紀に渡って愛される ”らーめん満来” の味を受け継ぐお店。
福岡では極めて稀少なジャンル、オーセンティックな東京ラーメン&つけめんが味わえます。
■肉盛らぁめん+特製煮玉子
何度食べても優しくゆったり奥深いその味は、なぜか博多モンでさえも懐かしくさせる滋味深い魅力が♪( ´▽`)
ど迫力の“肉盛り”は言わばハーフチャーシューメン。この上に更にチャーシューメンが存在します(笑)
■ざるらぁめん
つけ麺のはじまりを思わせる、サラっとスムーズな仕上がり。
食べても食べても飽きが来ない、シンプルながら中毒性の高い味わいです。
「ドロっと濃厚だけがつけ麺じゃない!」 東京で脈々と愛され続けてきたオーセンティックな味わいを堪能させてくれます。
■納豆らぁめん
ふわっ♪ とろっ♪ まさしく納豆カプチーノ!
納豆好きにはタマラナイ、豪快にズルズルと行きたい一杯です。
9 中華そば ふくちゃん@中央区清川(ビブグルマン・New)
福岡の有名店で10年の修業を積んだ店主さんが、2018年2月にオープン。
なんといきなりのビブグルマン獲得です。
その昔、薬院にあった 「中華そば 信兵衛」 の味を復刻すべく生み出された中華そばを味わえるお店です。
■中華そば
ゆったりと優しく舌を包み込む、動物系(豚骨・鶏ガラ)×魚介系(煮干し・サバ節)のダブルスープ。
雑味を感じさせないピュアな味わいで、なんともスムーズな飲み口が心地良いね~
スープの香りと旨味を余さず味わうなら、中華そばがお薦め♪
■支那そば
ベーススープや麺は中華そばと共通。
こちらは濃い口の醤油ダレで仕上げた一杯です。
ギュっと味わい深い醤油感を楽しむなら支那そばがお薦め!
■ざる中華【限定】
2019夏に登場している新作メニュー。
キュっと〆た細目の麺を、旨味しっかりの熱いスープに潜らせて味わう一品。
アッサリいきたい&熱々スープはちょっと…そんな日にピッタリです。
10 いちげん。@佐賀市川副町(ミシュランプレート・New)
佐賀のラーメンも2店舗が受賞。
1軒目は、「メンムスビが最も好きなとんこつラーメン」 の1つ、いちげん。でございます!
流石はミシュランガイド!実にお目が高いっ (^^ゞ
名店 「らーめん もとむら@佐賀市鍋島町」 の魂を受継ぎ、佐賀のトップをひた走る存在。
魂が震える!これぞ佐賀のソウルフルとんこつでございます╰(*´︶`*)╯♡
■特製ラーメン+佐賀一番摘み海苔
一度飲み始めると、思わずレンゲが止まらないっ(笑)
”ソウルフルな味わい” という表現が確かにピッタリ♪
コッテリ系のとんこつだけを食べていたら、決して気づけないであろう ”とんこつのダシ感” を堪能させてくれます。
「コッテリとか、アッサリとか、そんな議論どうでもイイや」
メンムスビ的、コッテリ論争に終止符を打った歴史的一杯をご堪能あれ♪
11 麺家 ぶらっくぴっぐ@佐賀市本庄町(ミシュランプレート・New)
佐賀ラーメンの代名詞ともいえる ”一休軒” の本庄袋店としてスタートし、その後現在の 麺家ぶらっくぴっぐ になったと聞きます。
それにしてもナイスな店名。
”佐賀のブラピ”というイメージは、一度聞くと忘れないインパクトがありますね(笑)
■チャーシューメン
佐賀屈指のハードパンチャー!
歴史と進化が結晶した、力強くも品のある味わいです♪(´ε` )
マイルドな味わいが一般的と思しき佐賀ラーメンですが、こちらのスープは非常にアッパーな仕上がり。
それでいて豚骨特有のくさみなどは感じさせない、ハイグレードで気品を感じる一杯です。
濃厚なスープの味をキレイにまとめる、元ダレの塩梅もイイ感じ。
丁寧に作りこまれているイメージで、非常に好感が持てます♪
紛れもなく、どのお店も実力店ばかり。
それでいて、ラーメンファンの目線とはひと味異なる選定がミシュランガイドのオリジナリティを感じさせる結果だと思います。
みんな同じ切り口・見方では面白くないですからね(^^ゞ
それにしても2014年版→2019年版の変化には驚き。
※以下は福岡の内容です
・総店舗数:11店舗→9店舗
・ジャンル:とんこつ9+非とんこつ2→とんこつ5+非とんこつ4
・エリア:福岡2+北九州3+筑後6→福岡5+北九州2+筑後1+筑豊1
「やはり福岡でも、醤油系は強かったなぁ~」というのは正直な感想です。
選ばれたお店以外にもまだまだ素晴らしいお店があるので、次回は選ばれて欲しいなぁ~(^^ゞ
次回は2024年かな?
まだ登場していない新ブランドも含め、どんなお店が選ばれるのか?
今から楽しみですね♪
☆ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 2019 特別版 はこちらから購入できます!
☆掲載店情報の一部はこちらでもチェックできます♪
>福岡2019×ラーメン
https://japanguide.michelin.co.jp/restaurant/fukuoka/ramen/?__ngt__=TT0fa273772002ac1e4ae46aYXlTTgnoJONObmUlP_TCRS
>佐賀2019×ラーメン
https://japanguide.michelin.co.jp/restaurant/saga/ramen/?__ngt__=TT0fb5589ba009ac1e4aecefOGUenx3SJQPqwIWi9tXDda
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